景色はだれのもの?
2015-07-31
2021-07-18
不動産業という職業柄、都内のいろいろなエリアの物件を見に行きますが、たまに、吸い込まれるようないい景色に出会うことがあります。
東京で生まれ、東京で育ち、東京の急激な変遷を目の当たりにしてきた身としては、そういう景色に出会うと、ふと小さい頃を思い出し、立ち止まってしまいます。
二子玉川から大井町線でひと駅、上野毛にもそんな好きな景色がありました。
上野毛駅からは、環八を渡り、五島美術館前の冠木門や木々に囲まれた小路沿いにある、関東の富士見百景にも選ばれた、『富士見橋』から眺める富士山です。
五島美術館前の小路から続く橋は、ちょっとしたタイムスリップを味わえる、のどかな雰囲気です。
両脇からにょきっと松が顔を出し、夕焼けに染まる富士山に向かって、切り通しを走る大井町線の姿を、近所のおばあさんが孫と思われる小さな子供をおんぶして、富士山を眺めながらあやしている姿など、情緒を感じる橋でした。
こういう景色って大切にしたいなって思います。
二子玉川の再開発で、ビルが邪魔になってしまったのは残念。
日暮里の富士見坂でも同じようなことがありましたし、新国立競技場でも景観を無視した開発が行われようとしています。変わらない景色という価値に目を向けた開発、広い視野を持つ開発が行える時代が来るといいなと思います。
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