昭和が漂う街 三軒茶屋
東急田園都市線・世田谷線の2路線が走る三軒茶屋。
田園都市線の旧新玉川線エリアは、各駅独自の色があり、ホームの壁はその色のタイルが貼られています。
三軒茶屋駅は、レモン色。
東急世田谷線は、路面電車形式で、2両編成のかわいらしい電車です。
かつては東京の足として活躍していた路面電車も、ほとんどが都営バスに代わり、東京都内では都電荒川線と東急世田谷線の2路線を残すのみです。
東西に走る電車はあるものの、南北を結ぶ電車がないのが、東京の西側の悩み。世田谷線は、京王線、小田急線、田園都市線を結び、そんな悩みを解消してくれる、縁の下の力持ち的存在です。
三軒茶屋は、のんべ横町
商店街の多さも三軒茶屋の魅力のひとつ。
・エコー仲見世商店街
・商栄会
・ゆうらく街
・三和会アーケード街
・なかみち街
・すずらん通り商店会
・太子堂中央商店会
などなど、246と世田谷通りの分岐点を中心に、放射状に広がる商店街には、小さいながらも魅力あふれるお店や、カフェのみならず、のんべの喜ぶ、ジャズバー・ダーツバー・カフェバー・創作料理・赤提灯等々、特徴のある飲み屋に溢れています。
中でも、闇市から発展したといわれる『三角地帯』は、建物と建物のすき間を、ほっそい路地が、両脇に赤提灯をぶら下げた飲み屋を従え、迷路のように広がり、昭和ノスタルジーさながらに、馴染みのお店を軒から軒へと渡り歩く、ちょい飲みショートトリップを楽しめます。
三軒茶屋の芸術の顔
毎年8月に行われる『三茶フェスティバル』では、本場ブラジルのチームも参加するサンバパレードコンテストが開催され、三軒茶屋をラテンの熱気で包みます。
また、10月には『三茶de大道芸』が開催され、キャロットタウンを中心に路上ミニシアターが設けられ、パントマイムやファイヤーアクション、ジャグリングなど 、世界各国から集ったアーティストによる大道芸が披露されます。
キャロットタワーにある、世田谷パブリックシアター/シアタートラムは、区民の生活と文化・芸術をつなぐという大きな目的の下、演劇や能楽、寄席が公演され 、劇場を使った子供たちのためのワークショップも催されています。
キャロットタワーには、展望台もあり、東京が一望できます。
かつては5軒あったといわれる映画館。いまでは1軒のみ。
三角地帯の映画館、三軒茶屋中央劇場・三軒茶屋シネマ(2014年閉館)
芸術とは、市井で育まれるもの。飲み屋で語り合うもの。三軒茶屋はそんな感性を体感させてくれる街です。
バッティングセンター、映画館、銭湯、カフェ、赤提灯、釣り堀のある、三軒茶屋の日常
町の釣り堀。(2009年10月に閉店)
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