持家と賃貸から投資について考える

福永です。

持家VS賃貸

このような記事を一度は見かけたことがあるのではないでしょうか。永遠のテーマなんて書かれていたりしますよね。

青山物産でも、このことについてはよく議論になりますが、経済合理性やライフスタイルだけでは片づけられないので、それぞれが熟考の上に選択すべきだと思います。

「手元の資金を使う」という意味では、同じ投資であり、消費でもあります。

賃貸は、戻ってこないから消費ではないか?
と聞こえてきそうですが、空間を買って、地震リスクや設備故障リスクを回避し、不動産の下落に備え、手元資金を残すという意味では投資でしょう。

持ち家だって、資産を所有することで両面あります。

とにかく投資と消費は考え方次第です。

ここで質問です!下記は投資ですか消費ですか?

・父の還暦に高級鮨をご馳走する
・今は読まない本を買いためている
・子供の学習塾や私立学校
・資格取得に100万円払った
・古民家に泊まる
・20万円で好きな作家の写真を買った
・株式投資で損をした
・チリの砂漠レースに100万円かけた(弊社の社長)

いかがでしょうか?

答えは、どちらも正解。
その人の考え方次第でしょう。

ここで大切なのは、しっかり上で選択しているか。

例えば、「自分の経験値や家族との時間に投資したいと思う人は、普通のホテルに泊まるよりは、不便でも古民家に泊まることを選択するでしょう。

そこで、持家と賃貸でのメリット・デメリットを考えてみましょう。

持家のメリット・デメリット

メリット
・好きなようにリフォームできる
・市場価値上昇を期待できる
・団体信用生命保険に加入できる
・資産としてみなされる
・社会的な信用力
・物件によっては住宅ローン控除が使える
・更新料がない
・貸すことができる
・返済が進むと不動産担保余力ができる
資本的支出

デメリット
・地震のリスク
・市場価値下落の可能性がある
・税金(固定資産税・都市計画税・不動産取得税・登録免許税)
・購入時・売却時の大きなイニシャルコスト
・資金調達コスト
・銀行の枠を使うことになる(銀行による)
・引越しにくい(周辺・近隣リスク)
・状況変化に弱い
・ランニングコストの変動リスクが高い(管理費・修繕・金利)
・設備故障は自己負担

賃貸のメリット・デメリット

メリット
・ポータビリティー(ライフスタイルの変化に強い)
・嫌なら引越しがしやすい
・地震リスクがない
・税金がかからない
・イニシャルコストが低い
・手元に資金を残せるので他に投資ができる
・市場価値下落の可能性がない
・会社借上げ等、税制メリット
・設備故障はオーナー負担
・家賃交渉ができる

デメリット
・キャピタルゲインの期待がない
・万が一の時に、資産が残らない
・気に入る間取りがないことが多い
・ランニングコストは全て消費される
・借りにくくなるリスクがある(?)
・社会的な信用力(?)

このように列挙すると、意外と気付きがあるかもしれませんね。※風潮であって、疑問符がつくものもありますが、そのまま列挙しております。

また、どちらかに誘導したいという意図は全くありません。それぞれが状況に応じて選択していくべきだと思います。

青山物産では、客観的な事実を並べ、お客様に最良の選択をしていただくことを心がけています。

ただ、私がお伝えしたいのはこのような情報ではありません。
購入のメリットに記載した「資本的支出」についてです。フローだけで考えがちですが、バランスシートとNAV(純資産)で考える必要があるということです。

これを理解せずして、フェアーな選択はできないと思います。

長くなってきたので次回に。

あっ、ちなみに四方田のチリ砂漠レースについて気になった方はこちら↓

是非フォローしてください

最新の情報をお伝えします

四方田裕弘
  • 四方田裕弘
  • 1976年生まれ、東京生まれ東京育ちで2人の娘の父です。建物、特に近代建築が好きで、ちょっとした旅行でも近代建築を探し当て、見に行ってしまいます。

    【保有資格】CPM(米国不動産経営管理士)/(公認)不動産コンサルティングマスター/ファイナンシャルプランナー/宅地建物取引士/管理業務主任者/相続アドバイザー