河原町団地
福永:すごい団地見つけましたよ!
四方田:どこ?
福永:川崎。ダースベーダーみたいな共用部です。
四方田:今から行こう!
っていうことで、本日行ってきました。
JR川崎駅からラゾーナを通って、街や建築について「あーでもない、こーでもない」とか話しながら歩くこと15分。
その名も河原町団地!!
柱、梁、廊下、住戸に囲まれた共用部分は圧巻。建築の話しになると、必ずみんな批評になるけど良し悪し関係なく、「すげ~!!」の一言。
この物件の一番の特徴は逆Y字。
設計者は大谷幸夫氏で、昭和47年に第一期が完工しました。世帯数は3,591世帯。集合住宅では低層階の日照条件が悪くなりがちですが、この形にする事によって、光を採り込む狙いでしょう。
メタボ、メタボ言いながら写真を撮ってました(笑)
というのも、この年代の建築ではメタボリズムというキーワードがよく出てきます。
本来は「新陳代謝」を意味する生物学用語なのですが建築界では黒川紀章氏や菊竹清訓氏など当時の若手建築家達が1960年代に起こした建築運動と思想を指します。各メンバーの個性が強いため統一的なデザインは存在しないが、メガストラクチャー(巨大構造物)への指向性が見られます。ちなみに大谷氏はメタボリズムに直接関与はしていないようです。
ちょっと見づらいけれど、ツインコリダー(ツインコリドール)っていうやつです。これは昭和40年代の団地に多いですね。下のオブジェの色彩はフランスのマルセイユにあるユニテダビタシオンを彷彿とさせます。言い過ぎかな(笑)
各階にゴミ捨て場があったり、清掃車が入れるようになっていたりします。
昭和40年代に建てられた物件は、居住者も高齢化が進んでいます。これはどの団地及び集合住宅にも言える事です。これから本当の集合住宅としての価値、街の価値がくっきりと出てくると思ってます。
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