内井昭蔵と東急ドエル
2013-02-11
2021-07-18
小倉です。m(_ _)m
ヴィンテージマンションの中でもモダン・デザイナーズマンションの先駆けとして建てられた、この3物件をご存知でしょうか?
■桜台ビレジ
昭和44年4月築
■桜台コートビレジ
昭和45年9月築
■宮崎台ビレジ
昭和46年9月築
東京急行電鉄の主導によって都市開発の住居施設として「東急ドエル」と名付けられたのがこの3物件。
設計はいずれも第二次世界大戦後の日本建築史を代表する建築家の一人、内井昭蔵氏によるものです。内井昭蔵氏は菊竹清訓建築設計事務所の副所長をへて独立。
建築の中に自然を回復し、人と建築が馴染みあう空間を求めた建築家です。
僕にとって身近なところでは、砧公園内にある世田谷美術館も、この人の設計。
どれも緑が多く、集合住宅でも人との繋がりが疎遠にならないように、井戸端会議がしやすい中央広場や長い廊下など、デザインだけの作品ではなく、コモンスペースをよく考えてつくられています。
今のデザイナーズマンションはオシャレでかっこいいけど、住人同士が触れ合うコモンスペースという事は考えられていないような。広い敷地もなかなか確保しづらくなってきている状況もあるのかもしれません。
昔は学校が終わると皆が自然と集まる広場があって、緑も多いから、虫を捕まえたり、秘密基地をつくったりして遊んでたなぁ、なんて思い返しました。
内井昭蔵氏の建築に触れると、どことなく優しさを感じます。
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