銀座・奥野ビル(昭和7年築)

噂では聞いておりましたが、銀座の奥野ビルに行ってきました。

場所は中央区銀座1-9-8

銀座は1丁目から8丁目まであり、1丁目は京橋側、8丁目は新橋側です。

スクラッチタイルのモダンな外観に緑が映えますね。

昭和7年竣工で、設計は九段会館や同潤会アパートを手掛けた川元良一。

当時の文献には、「これは某事務所の設計になる銀座アパート。所在、設計者等は未だ発表を見合してゐて呉れとの事」との記述もあり、帝国ホテルや自由学園明日館を設計した、フランク・ロイド・ライトのアルバイト設計との説もあるそうです。

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現在満室で、予約待ちの状況らしいです。

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ユニオンワークスも完ぺきにマッチしています。

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アンティークショップも。

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集合ポストです。
カオス状態ですが、ギャラリーが多くて人が集まる開かれたビルです。

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手動式のエレベーター。
民間の建物としては、日本で最初に導入されたものだそうです。

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階数表示もレトロですね。

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階段と階段を隔てる壁になぜか窓がありました。

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尖ったイベントが多い感じでした。何かの思考のスタートとしては面白そうなものもありそうです。

古い建物を見るといつも思うのですが、日本は建物を使わずに、きれいに保存しようとする傾向があって、諸外国では世界遺産や何百年も前の建物に住んでいる。それこそ保存だと思います。

人がその時代に合った使い方、または「思い」が引き継がれている建物が残るのだと思います。とにかく使う事が一番大切なのです。見せる用に保護するのではなくて。

いくらきれいに修繕しても「人の思い」がなくなれば廃れる。
人が集まり、そこから物語が始まるビル。
それこそこのビルの資産価値ではないでしょうか?

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四方田裕弘
  • 四方田裕弘
  • 1976年生まれ、東京生まれ東京育ちで2人の娘の父です。建物、特に近代建築が好きで、ちょっとした旅行でも近代建築を探し当て、見に行ってしまいます。

    【保有資格】CPM(米国不動産経営管理士)/(公認)不動産コンサルティングマスター/ファイナンシャルプランナー/宅地建物取引士/管理業務主任者/相続アドバイザー