カレコ6時間パックの歴史的建築物を巡る旅→最後から二番目の恋!?
このブログでちょくちょく登場する弊社のぶっこみ専務。
こちらの都合はお構いなしに、いきなり旅しませんか~~とぶっこんでくる困りもの。
特に天気の良い木曜日は要注意。弊社の定休日、水曜の休み明けという事もあって、仕事に気分が乗らないのか、はたまた水曜日にガッツリ調べているのか、とにかく木曜日にぶっこまれること多数。
毎週木曜日の夜にフットサルの予定がある私としては、大変な困りもの。この前も帰りに渋滞にはまり、あわや大遅刻。もう木曜は行かん!!とキツク言ったのもどこ吹く風。
なんか危険だな~~と思っていたら。。。
やってきました朝8時半に。
専務「今日は天気が良いですね~~」
私(心の中で)「でたよ。。。」
小倉(いつもSMSで返信しないくせに)「何処か行きますか?」
専務「鎌倉にしよう。」
私(心の中で)「俺の意見は聞いてくれないの???」
という事で、定番のカーシェア「カレコ」の6時間パックを利用して、鎌倉に行くことになったとさ。
軍事都市の古都鎌倉は、レオナルド・ダ・ヴィンチの美しさも持っていた
行けば行ったでやっぱり楽しいもの。それは古都鎌倉の雰囲気がそうさせるのかも。大谷石と生垣に挟まれた風情のある路地をぶらぶら。
あ~~なんかいいなぁ。このきゅっと細い道。
狭いのに閉塞感がなく、むしろ心地よささえあるこの感じってどこから来るんだろう。よく見ると塀の高さと道幅がほぼ1:1。何かしらの決まりごとがあるのか、それとも感覚的なものなのか。
芦原義信は、著書「街並みの美学」で、街路の幅(D)と建物の外壁の高さ(H)の比率について触れていて、「D/H=1のとき、高さと幅との間に或る均整が存在し、・・・(中略)・・・レオナルド・ダ・ヴィンチは幅と高さが等しいこと、すなわちD/H=1であることが理想であると考えていた。」と書いています。
建物の高さと塀の高さの違いはあれど、なるほど~レオナルド・ダ・ヴィンチの理想とする比率か~~などと感心しながら歩くのも、町歩きの楽しみのひとつ。
専務指定のランチスポット、古我邸に到着です。人力車の案内スポットにもなっているのでしょう。度々見かけました。
個人の洋館別荘を改修したフレンチレストラン
細い道に建物が並ぶ住宅街に、突然現れるこの開放的な空間。
古我邸の築100年の歴史を持つ個人所有の洋館を改修し、フレンチレントランとして再生した建物です。
古我邸のホームページによると、
古我邸は、1916年(大正5年)三菱合資会社(後の三菱財閥)の専務理事兼管事をしていた荘清次郎の別荘として、実に15年の歳月を費やして完成しました。設計は、旧三菱銀行本店や旧丸ノ内ビルディングの設計を行った桜井小太郎。桜井小太郎は、ジョサイア・コンドル(1877年(明治10年)に来日、日本の近代建築家を数多く育成し、鹿鳴館なども設計)の弟子として、丸ノ内のオフィス街開発に尽力した建築家です。
参照:古我邸のホームページ http://kamakura-koga.com/about/
とあります。
建てるのに15年、改修にも10年近くの時間を要したとか。
鎌倉駅から歩いて5分。源氏山を背景にした緩やかな傾斜地に建つ洋館です。
珍しい両引き戸の玄関ドアも、モダンでお洒落。
ランチタイムは平日にも関わらず、11時からの会は予約でいっぱい。13時頃に予約なしで行ったらちょうど席が空き始めた頃で、なんとか入れました。こういう素敵な空間で、ゆったりとした心持で過ごす贅沢なお昼も、たまにはいいですね。
旧前田侯爵邸別邸へ
心もお腹も満たされたので、次のお散歩スポット、旧加賀藩主前田侯爵の別邸であった、昭和11年築の鎌倉文学館へ。昭和11年に第16代当主、前田利為によって改築された建物です。
以前来たときは休館日でしたので、今回が初めての入館になります。アプローチからして既に異空間。ここを昔の黒い車が走ったと思うと、雰囲気も深みを増します。
加賀前田家は、元々は東大の本郷キャンパスに本邸がありました。赤門はその名残です。
以前、当ブログで本郷三丁目界隈を散歩したときにも紹介しています。
本郷キャンパスの敷地拡張に伴い、駒場の農学部の敷地と交換し建てられた、駒場東大前の旧前田侯爵邸も鎌倉文学館と同じ、第16代当主前田利為が建てたもの。建築にも造詣が深い方だったんですね。
さて、文学館で知的欲求を満たし、帰りの時間まで少しあるので、どうすんのかなと思っていたら、ぶっこみ専務「実は行きたいところがあるんですよ~~」と嬉しそうに。こういう時はすべてお任せが一番いいので、「どこでもついていきますよ」と快くお返事。
文学的な旅が一変。最後から二番目の恋??
「実は最近、最後から二番目の恋にはまっていまして。」
「なにそれ?」
「ドラマですよ。小泉今日子と中井貴一が出てる。和平と千明の家が近くなんで行きましょうよ。」
「ワヘイトチアキ???立松和平?」
日本のドラマは高校教師で止まっている僕にはさっぱり。ですが、お任せした以上、文句は言わないのが青山物産の散歩の流儀。言いたいことをグッとこらえて、黙ってついてゆくことに。
奥さんに怒られるからと、力餅と食パンを続けざまに手に入れる専務。
こんな路地を入っていき。
和平の家だというカフェに。
そして、誰かと誰かがしゃべっていたという海辺のカフェも。。
天使がいるとかなんとか、観ていない人にはさっぱり意味不明。。。
歴史的建築を巡る旅から、すっかりロケ地巡りに変わった旅は、最後のスポット、ワヘイトチアキの住む家の外観とやらに到着。
線路を渡ったところにあるのは、御霊神社。ここでも誰かと誰かがしゃべっていたとか。
町歩きには最高の鎌倉。最後の方は少し楽しみ方のベクトルがずれてしまいましたが、それでもいろいろな刺激や発見のあるいい6時間の旅でした。リアルタイムで来ていたら相当混んでいただろうなぁ。
最後から二番目の恋って、冷静に考えると結論、別れるんじゃね??なんて思ってしまう、これでも自称ロマンチストの僕でした。
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